松本剛志の考えること
by matsumo5402
石上さん
写真でだけど、石上純也さんのVenice Biennaleの日本館の展示を見た。

ここの三枚目とかこのブログとか。


いろんなこと抜きにして、

これは、



すごいだろー、かなり!!



別に、石上純也ファンとかではありませんが、
僕はこの作品を、とても美しいと思いました。


単純に。
美しいと思ったことには、特に根拠はないです。



ただ、すごいと思うのは、本当に、ガラスと細い柱だけが空間を作ってるということです。
植物とか家具とかあるけど、決定的に空間を規定しているのはガラスと柱ではないかと僕は思いました。
写真見ただけでわかった風なこと言うなって感じだけど、少し感動したから、ちょっと言いたい。

なんというか、ああいった繊細なものがそこにあることによって生じる緊張感が、空間を決定づけている、そう僕は考えました。
そういった緊張感のようなものを構築した建築なのではないかと思っています。

これは見方によっては、日本の学生とかがここ数年、ずっとやってるような人間関係とかで空間を構築しようとかいう試みとも無関係ではないような気がします。結局、関係性が緊張感であったりそういう感情を生み出して空間を決定しているっていうことだと思うから。

ただ、石上さんの場合は、その関係性のようなものを物質や構築物に対する関係性で解いてるところが鮮やかなのだと思いました。
人間と人間の関係性ではなく、人間と物質であったり人間と構築物との関係性を問題にしているようにすることで、主体は1つだけになり、関係性は単純になったわけです。
それでその関係性とは、なんというか、“畏れ”的なものな気がします。
それは、日本の神社とか庭園とかに感じられるような感覚に近いものがあると思う。あるいは高級ブランドショップとか。
そして、そういう“畏れ”的なものを神聖とかブランド性を介さず、ただのガラスと柱だけで感じさせる造形力はすごいと考えています。


あと、これを作り上げる裏に見え隠れする、莫大な量の労力に対する畏れも少なからずあるかもしれません。
噂によるとコミッショナーの五十嵐太郎さんは、法外の予算を捻出するために死ぬ思いをしたらしいし、本当にたくさんの学生(ボランティア)の協力を必要としたらしい。
いつだったかymさんと話したけど、SANNAとか石上さんの建築が迫力あるのは、膨大な労力の痕跡が見えるからではないだろうか。(これは建築知ってる人にしか伝わらないかもしれないけど)
こういう労力もまた、寺社であったり、西洋の宮殿や教会とかに通ずるものがあると思う。

そういうのを現代に作る機会を得ているというのが、石上さんの一番すごいところかも!!


ま、これが人間の生活する環境を創出していくうえでの、有意義なスタディでなのかどうかという議論は多分にあると思うけど(僕にはそれほど有意義には思えないけど)、
この作品はちょっといろんな意味での問題作だと注目しています。



あと、やっぱ吉阪隆正さんの日本館の直角階段はいつ見てもたまりませんね◎
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by matsumo5402 | 2008-09-15 00:05 | 雲り
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