松本剛志の考えること
by matsumo5402
Son of a bit
このブログに以前書いた記事の中でも何度か示唆しているかもしれないけれども、僕は〜主義とか〜哲学とかのような思想のようなものに非常に興味があって、かなり惹かれたりする。まあ、そうは言っても実際あんまり詳しくない。というかプロの人からしたら、ただ無知なだけのペーペーだと思うけど。でも、とにかくそういう大きな物語のようなものにすごくワクワクしてしまうところがある。

同時に、そういう大きな物語を嫌悪している自分もいるようである。目の前に出現してきたことにひたすら無造作にそして誠実に対応していくことこそが人生であると考えている自分もいる。1つ1つの行為に意味を見出すことがひどくバカらしいと考えている自分がいる。例えば、テストの点数に直結しない勉強しかしないというような考え方に対して疑問を覚えるとかそういうこと。常識的に見ると無駄な部分も、無駄でない部分と同等の価値を持って存在してもいいはずだと思っている。むしろ、そもそも全ての事柄に本質的な価値なんて存在しないのではないかとさえ思う。何かの目的のためだけに自分のなりふりを決定していくという人生観が苦手でしょうがない。そして意味のないようなことをやっている自分が好きでたまらないときが時々ある。ちょっと変態っぽいけど。笑

まあ、こういう正反対の志向が自分の中にあることに関しては、なんかそれっぽく“自我の分裂”とか言ってしまえば、「へぇ、そうか」ということではあるけれども、そういうことは今の僕にとっては結構どうでもいい。
ただ、そういう大きなことにも小さなことにもある種の恍惚を覚えることができる自分は便利だなと思う。
もしかしたら、この二つは結局のところ根本的に同じ何かなのかもしれない。


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それはさておき、最近内原恭彦ていう写真家にちょっと興味がある。目の前に現れる風景をただただ撮り続けているような日常が、主張があるのかないのか不明な感じ、というか、なにか目的を放棄しているような姿勢が、僕の後者のメンタリティとすごくシンクロする気がして心地よい。

この人の作風が戦略的なのかどうかは僕にとってはどうでもよくて、僕には内原さんの写真が僕の後者の気分を代弁してくれているように感じられました。そういう意味で大きな勇気をもらいました。あるいは大きな慰めをもらいました。



という今日の夜中です。

ああ…、コンペを進めるつもりだったのに…笑
by matsumo5402 | 2008-08-23 03:33 |
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