松本剛志の考えること
by matsumo5402
農林水産省


結構好きなアーティスト/デザイナー集団なんだけど、groovisionsが農林水産省の啓蒙アニメーションを作ってるのを知りました。

彼らの代表的なアニメーションのシリーズで作られてるけど、確かにこれは結構わかりやすい。絵としてはデフォルメしているようで実は結構リアルと言うか、まあうまい具合デフォルメしていてすごいなといつも思うわけですが、これは現代的なピクトグラムではないかと僕は解釈しています。解像度の高いピクトグラム。こういうのって結構前から流行ってるみたいで、例えばRoyksoppのPV(調べたけどフランスのH5っていうグラフィックアート集団の作品らしい)でもこんなのあったの思い出した。ただ、今回のように社会的な役割を持ったことで、このデザインはアイソタイプ的なものの系譜に組み込まれたのではないかということが結構重要な気がするのです。

本人達がどう考えているかは知りませんが、僕はデザイナーがこのように、社会に対して何かしらの明確な思想であったり主張や責任などをもつクライアントと共に仕事をするようになるという状況は、とても好ましいものであるのではないかと考えています。オットー・ノイラートが目指したように、一般人と社会的なものとを親密なものにしていくためにデザインを活用する。主義・思想の良し悪しの判断はいつだって難しいものですが、そもそも知らないことには何も判断できないわけです。人がワクワクするようなデザインを用いて、自分の主義・思想をまず知ってもらうというのは、悪いことではないと思います。
ただ、世の中には、こういう行為を洗脳的だという人間もいるでしょうが。実際、現代人は、物事の本質を常に見抜こうとしたり、多面的に観察しようとする努力が足りない人が多い気がします。例えば義務教育というものは、実はそういう力を身につけさせるためにあれば十分だと思うのですが、現在は義務教育でも何でも表面的でその場しのぎなものでしかない。
まあ、でもとにかく、現代においては、何も知らないという状況ほど不幸なことはありません。そして情報というのは常に発信者のバイアスがかかっているものなのです。それを踏まえた上でいろいろなことを知る必要があるのです。その中で、知る行為を楽しくしてくれるデザインというものがもっと一般的になってもいいのではないかと考えています。


てか、カレンダーもダウンロードできるそうです。結構かわいいです。


author:松本剛志
by matsumo5402 | 2009-02-07 16:50 | 晴れ
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